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「マダムインニューヨーク」インド映画です。


インド映画はあまり観ないのですが、以前インド映画の「きっとうまくいく」がとても面白く、この「マダムインニューヨーク」も評判が良かったので観に行きました。

インド映画というと、唐突な歌とダンスに圧倒されるイメージがあったのですが、この映画は歌とダンスがストーリーに溶け込みながらも良いスパイスになっていました。

インドの料理上手だが英語が喋れないことにコンプレックスを抱えている専業主婦シャシが、姪っ子の結婚式の手伝いでニューヨークに1人で行き、様々な人との出会いやチャレンジで自分の殻を破っていきながら自己肯定感を高めていくという映画です。

社会的に認められることの少ない家事労働をする主婦は承認欲求を満たされる機会に恵まれません。

特に日本でも高学歴の女性が、結婚して子供ができると社会の第一線から退かざるをえないことは多く見受けられます。

子供の時から学業成績、学歴、仕事の成果で評価される世界に生きてきた人が、子育て等で主婦となり家事などやって当たり前の評価されることが無いような世界に入った時、自己肯定感をどう持てばいいか迷うことは多くあります。

そんな時、子供の成果(学業だったり他人からの評判だったり…)を自分の承認欲求の道具と勘違いしたりすると、とんでもない悲劇が起こります。

ステージママや受験ママなど、過去評価の高かった優秀なママほど陥りやすい落とし穴ですので、ママが子供の人生の強力なサポーターではあるけどその主役ではないことを繰り返し自己確認しつつ、他人からの表面的な評価に左右されない本物の自己肯定感を育てていく作業が必要だと思います。

この映画のシャシは英語が苦手であることで娘にすら馬鹿にされていたので、子供の人生を支配するようなことはなかったのですが、自分に対する自信をどう持っていいかわからずにいました。

でもニューヨークでシャシの内面の良さに寄り添ってくれる人達に出会い、コンプレックスに感じている英語をマスターしようと決意し、努力し、見事自己肯定感を築くことに成功しました。

最後のシーン、姪っ子の結婚式でのシャシの堂々たる英語スピーチが素晴らしかったです。

シャシ役のインドの女優さんがとても美しく、衣装も綺麗で踊りも素敵で見た目でも楽しめる映画でしたが、日常の女性の繊細な感情を丁寧に扱っており、インド映画のレベルの高さに感心しました。

「マダムイン・ニューヨーク」

「きっと、うまくいく」も伏線をこれだけ張ってどうするの?というストーリーでしたが全て回収して最後、サプライズ展開もあり、ととても楽しめたので、ボリウッドと言われて注目されつつあるインド映画を侮れない、と思っている今日このごろです。。。

「きっと、うまくいく」に興味のある方はこちら↓笑えるけど感動します。

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