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「WOOD JOB!!神去なあなあ日常」緩い笑いの映画でした。

清潔で、足りないものがあってもすぐ買えて、連絡したい人にすぐ連絡が取れる…

映画をみて便利な現代社会の中で、それが当たり前になっている若者がほとんどなんだろうな、と感じました。

主人公の勇気は受験に失敗して将来の展望もなく、研修生募集のパンフレットの表紙の女子が可愛いというだけで「緑の研修生」として神去村に来ます。

しかし、田舎の不便さに辟易して何度か脱走を試みますが、それでも持ち前のいい加減さ?でなんとか乗り切って行きます。

現代の若者と自然とともに生きる林業従事者との交流が、緩い笑いを含めながらの「うーん、あるだろうな」という展開で繰り広げられていき、最後、勇気は村人しか参加できない神聖な祭りに村人の一員として参加していくことになります。

物語の軸をなしているのは林業従事者の方々の見えないものに対する畏敬の念であったり、脈々とした時の流れの中で価値がでる自身の仕事に対する誇りであったりします。

先祖からの成果を享受しながら、自分もまた子孫に営みを引き継いでいく、循環の法則を当たり前のこととして素朴に生きている村人達に人間の生きる原点を見た気がします。

大きなエネルギーの中で生かされていることに手を合わせながら、大いなるものに対して謙虚に生きるかっこよさも感じました。

モデルになっている場所が伊勢神宮に近いところで、地域一帯、信仰ということが生活に一部になっているのかもしれません。

原作の三浦しおんさんは、辞書作りの現場を描いた「舟を編む」の作者でもあります。

「舟を編む」も淡々とやるべき仕事をやる人がいるから、大きな仕事が形になっていくことを描いたお話で、映画も面白くオススメです。

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